ZNONZの外形
ZNONZの外形は正面から見て正方形の右上と左下を切り欠いた、変形六角形です。この切り欠きはライカMシリーズカメラなど光学式レンジファインダー機で使用した際、その視野を確保するために設けました。さらにZNONZは上下逆さまにも取り付けられるので、どちらでも視野を遮らないよう、対向位置にも切り欠きがあります。
このような理由で特徴的な変形六角形の外形が生まれました。デジタルカメラでも富士フイルム製X-Proシリーズのような光学式ファインダーを持つ機種には有効です。ZNONZ Ⅰは黒色のみを販売しております。
ZNONZ Ⅱではスチール(灰色)とブロンズ(銅色)の2色を用意しております。
カメラに装着したまま素子を選択できるターレット機構
Ⅰ型、Ⅱ型ともそれぞれ性能が異なる4種の光学素子をターレット状に配置。カメラに装着したまま、ダイヤルを回すだけの操作で自由に選択して撮影できます。
またそれぞれの素子が光軸上の正しい位置にセットされるよう、ゼネバ機構を採用しています。
・選択ダイアルの操作しやすい位置
ZNONZのターレットを選択するダイアルは、カメラ本体を、ファインダーを覗く姿勢で構えた時に、右上に位置させて右手の人差し指か中指で操作するか、あるいは左下に位置させて、左手の親指で操作するかのどちらかです。
このどちらでも可能にするため、ZNONZ Ⅰ型は、ライカM型互換のマウントを採用し、その4本爪という特長を生かし、上下を逆さまにしても取り付けられる構造としました。
また、どちらの取り付け位置でもZNONZのロゴは可読となっております。お客様のお好きな操作位置でご使用ください。
ライカM型互換マウント
ミラーレスデジタルカメラをはじめ、フィルムカメラを含む多種のカメラでご使用いただきたいので、ZNONZはライカM型互換のマウントを採用しました。
1959年発売のライカM3型で採用されたこのマウントは、M3の評判を決定づける幾多の新機構を実現した画期的な発明でした。そしてそれ以後の35ミリカメラの発展に多大な影響を与えています。
特にその機構があまりにも精密で完成され尽くしていたため、その特許を逃れてレンジファインダー機を開発する余地は残されておらず、競合する世界のカメラ各社は、これへの対抗をあきらめ一眼レフ機構へと開発方向の転換を余儀なくされました。
出現から60年以上経過し、特許が切れた今でも、カメラ界のデファクトスタンダードとして、多くの方々から尊敬され続けている機構です。また一眼レフを含め、数々のマウントの中で最も広く互換マウントアダプターが出回っているとも言えるでしょう。
このような現状に鑑み、ZNONZではライカM型互換マウントを採用しています。そしてこのことは、多くの会社(他社)が提供するマウントアダプターを使用すれば、ZNONZは幅広い機種でご使用いただけます。
ZNONZの換算焦点距離
ZNONZ Ⅰ型、Ⅱ型は共に約28ミリを換算焦点距離としています。それぞれのゾーンプレートはこの焦点距離で設計しています。
またピンホールには焦点距離という概念がありませんが、ほぼこれに準拠した画角が得られる設計を致しました。
また、ライカM4−P,M6など光学式ファインダー機で28ミリ枠に対応した機種ではZNONZ Ⅰ型を取り付けた時に28ミリ枠が表示されるようマウント部を設計しております。